雨雲レーダーを見るとゲリラ豪雨!でもまったく雨は降っていないという不思議な現象が発生しました。
この不思議な現象が発生したのは、2017年3月18日の朝8時50分ごろ栃木県野木町、古河市付近。
雨雲レーダーを見ると、かなり局地的なゲリラ豪雨になっているように見えます。
気象予報士でも間違える雨雲レーダーの不思議な現象とは
この雨雲レーダーについて、、美人気象予報士の國本未華さんもちょうどTBSのあさチャンで古河市の古河総合公園から生中継した後に、こんなツイートをしています。
@kunimotomika 中継は終わりましたが、さきほどから、予想外の超局地的大雨が降っています…古河市に。ごめんなさい(;_;)
こんなところで雨女っぷりを発揮してしまったのかもしれない。 pic.twitter.com/zKjIoAbTV9— 國本未華(気象予報士) (@kunimotomika) 2017年3月18日
私のような素人だけでなく、気象に関する講演も数多く行っている國本さんでも局地的にかなり強い雨が降っているように見える雨雲レーダーですが、この時この場所では雨は降っていません。
では何が起こっていたのでしょうか?
原因は、渡良瀬遊水地のヨシ焼きによる灰の影響
どうやら毎年恒例のヨシ焼きによる灰によってレーダーがご認識したようです。
@hook_twitty 現在もエコーが出てますが,ひまわりで見る限りは雨を降らせるような雲が発生しているわけではないようです.ヨシ焼きによる熱対流で上昇した雨粒オーダーのサイズの燃えカスとかが観測されているものと思います.火山噴火時に似てますね.
— 荒木健太郎 (@arakencloud) 2017年3月18日
恥ずかしながヨシ焼きを知らなかったのですが、Twitterに挙がっている動画や写真を見るとかなりのもので、地上からの空模様はまさにゲリラ豪雨が来そうな感じに見えます。
茨城県古河市上空は午前9時。真っ黒な煙に覆われています💨
毎年恒例の「ヨシ焼き」が行われており晴れているのですが真っ黒な煙に覆われて灰が舞っています。#ヨシ焼き #真っ黒な煙 pic.twitter.com/OUq9roQ515— ヒロッC_official (@hirocofficial) 2017年3月18日
渡良瀬遊水地のヨシ焼き pic.twitter.com/3WiK3xbehQ
— 大木幹郎 (@poko_no_poko) 2017年3月18日
ヨシ焼き pic.twitter.com/pROwgMTvJW
— ゆうだい (@nwyk910) 2017年3月18日
知らない人からしたら大規模火災が起きているようにも見えて、焦ってしまいそうですね。
このヨシ焼きですが、栃木市のTwitterを読むと自然保護や火災防止の意味もあるとのことだそうです。
【 ヨシ焼きによる降灰等について】
本日、渡良瀬遊水地においてヨシ焼きが行わています。ヨシ焼きには、遊水地の生態系を守る他、野火や放火による火災を防ぐ目的もあります。皆様には、風向きにより煙や降灰等のご迷惑をおかけしますが、どうぞご理解とご協力をお願いいたします。 pic.twitter.com/4K6spQHB03— 栃木市 (@Tochigi_City_01) 2017年3月18日
國本気象予報士も、すぐに情報をキャッチして、X(旧Twitter)で情報を訂正していました。
@kunimotomika 雨ではなくて渡良瀬遊水地のヨシ焼きの煙のようです。空も雨雲のように見えたので驚いた…https://t.co/MWrSx3ipDP
大変失礼しました💦— 國本未華(気象予報士) (@kunimotomika) 2017年3月18日
國本未華気象予報士でもこのヨシ焼きによる雨雲レーダーの誤認は、気付いていない人がいるほど。
雨雲レーダーの精度は年々高精度になっていっているので、こういった風物詩による影響もいずれ見られなくなってしまうのでしょうね。