GoogleのハイエンドスマートフォンPixelのグローバルモデルを購入しました。
まだ日本では未発売のPixelですが、これまでGoogleが監修して販売してきたNexus5,Nexus5Xをメイン端末として使ってきた筆者にとってNexusブランドを廃止して、ハードウェアを含めてGoogleが開発を担うことになったPixelを試さずにはいられませんでした。
Google Pixelの世界展開状況
現在Pixelには米国版とグローバル版の2モデルが存在しています。
もし日本で利用するならば、グローバル版の方が4GLTEの通信バンドが対応している領域が多いためお勧めです。
Pixelの購入については、EXPANSYS、ETORENといった日本語に対応した海外のショップで購入することが可能です。
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Pixelの外観とデザイン
Google Pixelの化粧箱です。
箱の側面にはGoogle Assistant、Google Cast、VR対応という3つの特徴について描かれています。
箱を開けてみます。
端末の保護フィルムにはグーグルアシスタントの使い方について触れられています。
Pixelの目玉機能がグーグルアシスタントであることが分かりますね。
付属品にはUSBケーブルが2本(これはType-A/C,Type-C/C)あります。また、Type-CとType-Aの変換をするQuick Switchアダプターが付いています。
Pixelのデザイン
昨今スマホのデザインはどこも似たようなものですが、そんな状況においてPixelの背面デザインはカッコイイかどうかは別として特徴的です。
Pixel本体はiPhone同様に金属製で手に持つを冷たい感じがします。
特徴的なのがカメラのレンズや指紋認証センサーがある上部だけガラス素材となっていることです。
この部分は鏡のように反射します。
ウェブサイトの画像でみた時にはなんだこのダサいデザインはと思いましたが、実物はそれほどダサく感じはしませんでした。
でもカッコイイとは言えません・・
そしてこれまではNexusと書かれていたところにグーグルのGマークがあります。
端子に関してはスマホではNexusが広め始めたUSB-Type Cとなっています。
iPhoneでは無くなったイヤホンジャックもあります。
側面は電源ボタンと音量ボタン。電源ボタンは滑り止め加工されています。
反対側にはSIMスロットがあります。
Nexus時代同様Pixelでも他のAndroidスマホとは異なりSDカードを格納する場所はありません。
スマホ随一の画質を誇ると言われるPixelのカメラですが、レンズは出っ張ていませんが、その分なのか本体の厚みはiPhoneより少しあります。
レンズの横にはフラッシュと像面位相差オートフォーカス、レーザーオートフォーカス用のセンサーなどが並びます。
Pixel起動
Pixelの電源を入れてみると、今までのNexusとは違ったアニメーションで始まります。
海外モデルなので初期状態では英語ですが、日本語にも対応しています。
Pixel利用特典、Googleフォトへ無圧縮で無制限保存可能
Google Pixelの利用者特典として、クラウド上に写真や動画を保存するGoogleフォトにおいて、元の画質のまま容量制限なしに保存することが可能となります。
通常のGoogleフォトを容量無制限で保存するで利用している場合、1600万画素よりサイズが大きい写真と1080pより大きいサイズの動画は、それぞれリサイズ圧縮されてGoogleフォトに保存されます。
スマホの写真で1600万画素よりも大きいサイズで撮ることは少ないかもしれませんが、4K動画をバシバシ撮影してもPixelなら圧縮されずに容量関係なく保存できるわけです。
Pixelのスペック
Pixelのスペックについて確認していきます。
OS | Android 7.1 Nougat |
CPU | クアッドコア / 2.15 GHz + 1.6 GHz / Qualcomm Snapdragon 821 |
GPU | Adreno 530 |
RAMメモリ | 4GB |
内部ストレージ | 32GB/128GB |
ディスプレイ | 5インチ有機ELディスプレイ 解像度:フルHD(1920 x 1080 ピクセル) 441 ppi ゴリラガラス4 |
リアカメラ | 1230万画素 ソニー製センサーIMX378 F値 2.0 ピクセルサイズ:1.55μm フラッシュ: Dual Tone LED 像面位相差オートフォーカス, レーザーオートフォーカス 動画撮影: 4K UHD対応 |
フロントカメラ | 800万画素 |
対応周波数 | NTTドコモとソフトバンクで利用可能 4G: LTE band 1/2/3/4/5/7/8/12/13/17/18/19/20/21/26/28/32/38/39/40/41 / 3G: 800/850/900/1700/1900/2100 MHz / GSM: 850/900/1800/1900 MHz |
無線LAN/Wifi | 802.11 a/b/g/n/ac, 2.4 GHz + 5 GHz |
無線関係 | Bluetooth: 4.2/ NFC |
各種センサー | 加速度センサー, 光センサー, 気圧計, 電子コンパス, 指紋センサー (Pixel Imprint), 磁気センサー, ジャイロ, 近接センサー |
電池・バッテリー容量 | 2770 mAh |
重量 | 143 g |
サイズ | 143.8 x 69.5 x 7.3 ~ 8.5 mm |
特徴点
特徴点としては、クアルコムのSnapdragon 821搭載したスマートフォンということでAndroidスマホの中でも高速なレスポンスであること。
5インチと昨今では小型なサイズなのにも関わらずフルHDの解像度で有機ELディスプレイを搭載していること。
有機ELはその発色性が液晶ディスプレイよりも優れ、特に黒色の描画において強さを発揮します。
Galaxy Sシリーズなどハイエンドスマホにおいては有機ELディスプレイの採用が進んでいますし、次期iPhoneでも有機ELディスプレイになるのではと噂されています。
カメラ性能の確認とiPhone7との画質を比較
Pixelの発表会でGoogleが紹介していた特徴の1つとしてスマホ史上最高のカメラという点が挙げられていました。
これはカメラの性能評価を行うDxOMarkのモバイルスコアにおいてスマートフォン最高のスコア89点というスコアを叩き出したことから挙げられています。
Pixelのカメラスペックにおいては、レンズのF値が2.0、ピクセルサイズが1.55μmとNexus5x/Nexus6Pと数値的には一緒です。
レンズのF値については、Pixelよりも明るいレンズを搭載しているハイエンドスマートフォンはあります。
例えばiPhoneは1.8ですし、Galaxy S7にいたっては1.7と非常に明るいレンズを搭載しています。
イメージセンサーのピクセルサイズは1.55μmとコンデジ並の大きさで、iPhoneなど他のスマホと比べて相変わらず大きいセンサーを搭載しているので画質面では有利となりますが、先程紹介したように一年前に発売したNexus5x/Nexus6Pと数値的には一緒なわけです。
それでもDxOMarkのスコアが向上したのは、センサーの能力向上とソフトウェアによる画像処理の向上があったからということでしょう。
次に実際にiPhone7で撮影した写真とPixelで撮影した写真を比較してみましょう。
夜の公園を撮影した写真になります。
上がiPhone7で下がPixelで撮影した写真になります。
リサイズ処理した画像である点とHDRモードを有効にした点に注意して頂きたいのですが、それでもかなり違いが大きいのが分かります。
写真のExif情報を確認するとiPhone7で撮影した写真のF値は1.8、Pixelの方で撮影した写真は2.0となっていますが、Pixelで撮影した写真の方がノイズが少なく鮮明です。
スマホの写真においては夜間の撮影で性能差が現れやすいので、このような結果になっていますが、日中であればそれほど差は感じませんでしたが、Pixelがスマホ史上最高のカメラという点には納得出来ました。
レスポンスと性能
PixelはクアルコムのSnapdragon 821を初めて搭載したスマートフォンということで処理性能にも注目が集まります
総合ベンチマークテストアプリのAntutu Benchmarkでは総合スコアが13万8813でした。iPhone7は17万点台なのでそれに比べると低いですが、AndroidとiOSとOSが異なる事から単純な比較は出来ません。
AndroidスマホとしてはGalaxy S7と同等レベルというスコアになります。
CPUに特化したベンチマークアプリであるGeekbench4での結果はシングルコアで1493,マルチコアで4026となりました。
上記リンク先にGeekbench3のスコア一覧がありますが、Geekbench4とGeekbench3ではスコアの算出方法が異なるので、比較するにはGeekbench4で測定されたスコアで比較する必要があります。
しかし、先日レビューした楽天モバイルが独占販売するHuaweiのhonor8の方がCPUのスコアでは高い値を叩き出しています。
ついにPixelが日本で発売決定!
初代Pixel、二代目のPixel 2と日本での発売がなかったのでPixel 3も日本では販売されないかと思われましたが、FeliCaを搭載し、おサイフケータイにも対応して日本で発売されることになりました。
SIMフリー版と、ドコモとソフトバンクから販売されます。
価格は10万円前後とお高いですが、ドコモでなら実質2万円台から購入可能となっています。
www.zbuffer3dp.com