開発コードネーム「Perfume」ことHTCの最新ハイエンドスマートフォンであるHTC 10を先日購入しました。
購入したのは日本未発売のSIMフリースマートフォンの購入サイトとして知られるEtoren からです。
HTC 10開封の儀
HTC 10の化粧箱。
日本で発売されているHTCのSIMフリースマートフォンの化粧箱と似たような感じで、特に高級感の演出がないのはちょっと残念。
箱を開けてみると、HTC 10本体のお出まし。
Etorenから発送された箱の中には変換アダプターが入っていましたが、後ほど述べるように変換アダプターは不要でした。
その下にはSIMピンがあります。
ちょっとオシャレなSIMピンとなっています。
更にその下には付属品が格納されています。
付属品は電源アダプターとUSB-Cケーブル、イヤホン、イヤホンピースですが、なんとイヤホンはハイレゾオーディオ認定イヤホンとなっています。
見てもらえれば分かるように電源アダプターは日本のコンセントで使えるAタイプの形状となっています。
EXPANSYSやETORENで購入するSIMフリースマートフォンは大体BFタイプなのでこれは意外でした。
HTC 10 本体デザインの確認
次にHTC 10本体の外観を見ていきましょう。
-20℃から60℃の温度試験を168時間以上行い、10000回以上のドロップテストで曲がりや傷、腐食試験をクリアした強固な金属ボディで形成され、エッジ部分がブレンド加工されていて光が反射する感じが高級感を醸し出します。
表は他のスマートフォン同様ですね。
指紋認証兼ホームボタンは楕円形となっていて、ディスプレイサイズは5.2インチとなっています。
横には電源ボタンとボリュームボタン、SIMカードを格納するところが備わっています。
本体は薄くなっていますが、これも他のハイエンドモデルと比べると特別な薄さではありません。
HTC 10には日本語設定あり
さてHTC 10の電源を入れてセットアップしていきます。
まずは言語設定です。
日本語が最初から用意されています。
GALAXY S7のグローバルモデルにはデフォルトでは日本語設定が無かったので、HTC 10が今後日本で発売される可能性を感じます。
ホーム画面はとてもシンプルでNexusのようなピュアAndroidに近くて好感が持てます。
因みにHTCは次期Android OSであるコードネーム Android Nを搭載するNexusの開発製造を担うと噂されていますね。
HTC 10のOSは現行の最新バージョンであるAndroid 6.0.1となっています。
HTC 10はQuick Charge (クイックチャージ) 3.0対応
USB形状はUSB Type-CでHTC 10は最新の急速充電方式であるQuick Charge (クイックチャージ) 3.0にも対応しています。
そのためわずか30分で50%充電が可能となっています。
先月発売されたGALAXY S7やこれから発売されるXperia X PerformanceはQuick Charge (クイックチャージ) 3.0には非対応なので、これは差別化ポイントの1つですね。
HTC 10のSIMサイズはnanoSIMとなっています。
最近は殆どもうnanoSIMですね。
戻るボタンと、最近使ったアプリ一覧を出すボタンはディスプレイ上にはない仕様なので、この仕様に慣れていない人は最初戸惑うかもしれません。
指紋認証は軽量化され、0.2秒でロックが解除可能です。
5.2インチディスプレイは、従来より50%応答速度が速く、30%カラフルな次世代QHD解像度(2560 x 1440)ディスプレイを搭載しています。
HTC 10はハイレゾ対応
HTC 10は世界初のステレオ24bitハイレゾオーディオ録音と鮮やかな4K画像撮影を組み合わせています。
ヘッドフォンアンプは従来のヘッドフォンアンプより2倍のパワーを提供し、16bitから24bitに変換時にノイズ除去を行う能力は同じ市場のデバイスよりも10倍優れているとされます。
再設計したHTC BoomSoundのHi-Fi版スピーカーはスマートフォン上前例のない明瞭度で、音響システムをリードし、各スピーカーの専用アンプと組合わせるように分離ツイーターとウーファーのデザインが施されています。
リアだけでなくフロントカメラにも光学式手ブレ補正搭載
HTC 10のカメラはリアカメラだけでなく、フロントカメラにも光学式手ブレ補正が搭載された世界初のスマートフォンです。
背面カメラレンズのF値は1.8で、画質を左右するセンサーは1ピクセル当たり1.55umと大きめの1200万画素裏面照射型CMOSセンサーが搭載され、更にレーザーオートフォーカスも搭載されていて夜景など暗いところでの撮影が強みとなっています。
500万画素のフロントカメラも広角レンズでF値は1.8なので夜のパーティや飲み会などでの自撮りでも明るく撮影できます。
動画モードでは最近のハイエンドモデルではお馴染みの4K画質での撮影が可能ですが、容量を大量に必要とするため、高速な記憶メモリを用意しておく必要があります。
また、ハイパーラプス動画も撮影できるようになっています。
Yokohama Hyperlapse 4K / 横浜 ハイパーラプス JAPAN
標準カメラアプリのカメラモードで「Zoeカメラモード」と呼ばれるモードではiPhoneでいうところのLive Photos(ライブフォト)のような写真・動画が撮影できます。
RAWフォーマットでの写真撮影も可能
プロモードでは一眼レフカメラや高級コンデジのようにRAWフォーマットでの写真を撮ることが出来ます。
その他にも、笑顔を自動で判断してシャッターを切るモードや、音声シャッターなどの機能もHTC 10の標準カメラアプリには用意されています。
また、これは日本国内で発売される場合はカットされてしまうでしょうが、シャッター音を無音にするモードもありました。
Snapdragon820のパフォーマンス
HTC 10にはQualcommの最新CPUチップセットであるSnapdragon820が搭載され、メモリも4GB搭載されています。
ベンチマークソフトのGeekbench3で測定した結果は以下のようになりました。
初期状態ではCPUは省電力モードで動作しています。
これを開発者オプション機能から解除して再度測定すると若干スコアが上がりました。
因みに比較のためにiPhone6sのベンチマーク結果はどうかというと、同様にGeekbench3で測定するとシングルコアのスコアが2553,マルチコアのスコアが4442となっています。
実際、カメラの起動が早いのはもちろんですが、撮影が驚速でビックリしました。
それもHDRモードでの撮影なのに瞬時に撮影が終わりました。
普段使っているNexus5Xとは天と地の差のように感じてしまいました。
HTC 10の日本発売の可能性は高そう
さて今のところ日本での発売についてのアナウンスは無いHTC10ですが、初期設定の言語として日本語があり、電源アダプターも日本のコンセント形状に合わせた物が純正で付属していて、クイックチャージ3.0での高速充電が可能なこと。
さらにHTCの公式サイトに掲載されているHTC 10のスペック表において対応ネットワークにアジアとは別にJapanと書かれている点も日本発売を期待させます。
追記)2016年5月31日にauからHTC10が発売されることが発表されました。
HTC 10スペック一覧
重量とサイズ
145.9 x 71.9 x 3.0 - 9.0 mm, 161g
CPU
Qualcomm® Snapdragon™ 820, Quad Core, 64bit, up to 2.2GHz
メモリ
- ROM: 32GB/64GB
- RAM: 4GB
- 最大2TBまでmicroSDカードで拡張可能
リアカメラのスペック
- 12MP (1.55μm pixel)
- レーザーオートフォーカス
- 光学式手ブレ補正
- F値1.8
- デュアルLEDフラッシュ
- 12 bit RAWフォーマットサポート
- オートHDR
- 4Kビデオ録画対応
- ハイレゾ録音対応
フロントカメラのスペック
- 5MP (1.34μm pixels)
- 光学式手ブレ補正
- F値1.8
- オートHDR
- フルHDビデオ撮影
バッテリーのスペック
- バッテリー容量: 3000 mAh
- Quick Charge 3.0
無線
- NFC
- ブルートゥース 4.2
- Wi-Fi: 802.11 a/b/g/n/ac (2.4 & 5 GHz)
HTC 10のスペックを見る限り今最高の素材(部品)を全て取り込んだモデルといえるでしょう。
日本で発売される場合の価格と、評価が気になるところです。