初期費用が0円で月額費用も990円という格安料金でWindows環境のVPSを提供しているアシストアップ株式会社のウィンサーバーを使ってみました。
1stRentalServerの格安Windows VPSサーバを半年間利用した感想
Windows VPSと仮想デスクトップの違い
今回私が利用したのは、初期費用が無料で、尚且月額料金が最安だと990円になるVPS SSDのプランになります。
アシストアップ株式会社のウィンサーバには、リモートで使えるWindowsOS環境のサービスが2つあって、正直何を選べば良いのか分かりにくい面があります。
- Windows VPS
- 仮想デスクトップ
どちらも自分が使っているPCからリモートでWindows環境が使えるという点は共通です。
VPSは、サイトの構築やデータベースサーバーの運用など、サーバー機能として利用が主となりますが、アプリのインストールやOfficeのインストールも可能です。
一方で仮想デスクトップは、リモートデスクトップを利用して任意のデスクトップソフトウェアの動作や、officeなどの利用が主となり、サーバー機能はありません。
そして、仮想デスクトップは、デフォルトで月額770円かかるリモートデスクトップサービスライセンスが1ライセンス追加済みとなります。
ウィンサーバのWindows VPSと仮想デスクトップを比較表
タイトル | Windows VPS | 仮想デスクトップ |
初期費用 | 無料 | 無料 |
月額料金 | 1ヶ月契約:1100円~ 6ヶ月契約:1045円~ 12ヶ月契約:990円~ | 1540円~ |
OS | Windows Server 2022 | Windows Server 2022 |
メモリ | 1GB~6GB | 1GB~16GB |
CPU | 3コア~7コア | 3コア~11コア |
SSD容量 | 70GB~340GB | 65GB~500GB |
リモートデスクトップ接続 | デフォルトで2ユーザーまで同時接続可能 但し、Office等マイクロソフト製品を使う場合は、1ユーザでも別途「Remote Desktop Service Lisence」が必要 | デフォルトで「Remote Desktop Service Lisence」が付属 |
アプリのインストール | 可能 | 可能 |
VPSのサービスも、仮想デスクトップサービスも、割り当てるメモリ量やCPUコア数によって料金は変動します。
そして、Windows VPSを使うかはどうかはOfficeを使うかどうかです。
Officeを使うなら仮想デスクトップを使った方が1ヶ月あたり330円安くなります。
タイトル | Windows VPS | 仮想デスクトップ |
基本費用 | 1ヶ月契約:1100円~ 6ヶ月契約:1045円~ 12ヶ月契約:990円~ | 1540円~ |
Microsoft Office 2016 Standard | 1595円 | 1595円 |
Remote Desktop Service Lisence | 770円 | 基本料金に含まれる |
合計(月額換算) | 1ヶ月契約:3465円~ 6ヶ月契約:3410円~ 12ヶ月契約:3355円~ | 3135円~ |
Officeを使わないのであれば、Windows VPSを使った方が安くなります。
初期費用無料で月額1000円以下の格安Windows VPSなら
使用したWindows VPSサーバのスペック
最初の方にも書いたように、今回私が利用したのは、初期費用無料で月額料金が最安で990円と1000円以下になる格安プランとなります。
利用したVPSサーバの主なスペックは下記の通りです。
- OS 名 Microsoft Windows Server 2019 Standard バージョン 10.0.17763 ビルド 17763
- システムの種類 x64-ベース PC
- プロセッサ Intel(R) Xeon(R) Silver 4110 CPU @ 2.10GHz、2100 Mhz、2 個のコア、4 個のロジカル プロセッサ
- BIOS バージョン/日付 American Megatrends Inc. 090007, 2018/05/18
- インストール済みの物理メモリ (RAM) 1.00 GB
リモートデスクトップ接続について
使い方は、他のWindows VPSサービス同様にリモートデスクトップ(RDP)を使ってサーバにアクセスします。
契約後にVPSサーバのIPアドレスと管理者アカウントについて連絡がありますので、これらの情報をリモートデスクトップの該当欄に入力して接続します。
RDP接続するとVPSサーバの画面が表示され、最初にサーバーマネージャーのダッシュボードが表示されます。
Windowsのクライアントとして使いたい場合は、この画面は特に使わないので最小化しておきます。
ソフトのインストールには若干制限あり
VPS環境にソフトをインストールすることは出来ます。
しかし、一部制限があります。
どんな制限かというと、ブラウザでアクセスしてインストーラーをダウンロードすることが出来ない場合があります。
例えば、FXの自動売買で使われるMT4やMT5といったソフトをFX会社のサイトからダウンロードしようとすると、「現在のセキュリティ設定では、このファイルをダウンロードできません。」と表示されて、インストーラーをダウンロード出来ません。
MT4やMT5といったマニアックなソフト以外にも、Google Chromeといった有名ソフトもダウンロードできません。
ただ、これには回避方法があります。
VPS環境でインストーラーをダウンロードすることは出来ませんが、別途、自分のホストPCからインストーラーをVPSサーバにコピーしたり、One Driveやグーグルドライブといったクラウド環境からインストーラーをコピーすれば、インストールすることが出来ます。
なお、Windows VPS環境にソフトをインストールすることについては、Officeなどのマイクロソフト系ソフトを除いて自由に行って問題無いことがウィンサーバのサイトにて明記されています。
VPSではお客様にAdministratorのアカウントをお渡ししておりますので、リモートデスクトップ経由で自由にソフトウェアのインストールを行って頂く事が可能でございます。
ただし、マイクロソフトの有償製品につきましては、弊社とマイクロソフト社との間の契約の関係によりお客様がお持ちのライセンスを自由にインストールすることができません。
また、これら以外ではデフォルトのブラウザであるIE11では、javascriptが制限されているため、ネットサーフィンの利用時において画像や動画が再生されないなどの制限があります。
使ってみた感想
今回Windows VPSを利用できるサービスの中で一番格安のプランを使ってみましたが、メモリが1GBしかないため、利用用途を選ぶと思いました。
ConohaのWindowsリモートデスクトップを2ヶ月間使ってみた感想
最安プランではメモリが1GBしか割り当てられていないため、どうしても動きがモサモサします。
これは仕方ないことです。
そのため、資料を作ったりネットで調べものをするにはあまり適していないと思います。
逆に、FXの自動売買ソフトのように、定常的に24時間動かすようなツールの方がこのWindows VPS環境を利用するのに適していると思います。
ウィンサーバのWindows VPSは初期費用も0円ですし、月額料金も安いので、使ってみてもし自分の用途にあっていなくても、少額の利用料で済むのが良いですね。
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