グーグル先生いわくアンドロイド 7.0 Nougat(ヌガー)では250以上の機能強化が行われています。
その中には開発者向けの機能強化であったり、セキュリティの強化など普通の利用者にとっては特に意識することなく利用する機能も数多く含まれています。
そこで、今回は私達一般のスマホ利用者にとって便利となる機能に絞って使い方や設定方法について解説していきたいと思います。
Android 7.0 Nougatの便利新機能機能
マルチウィンドウ機能
1つの画面で2つのアプリを同時に利用することが出来るようになりました。
タブレットやファブレットなど大画面でより威力を発揮する機能です。
使い方はアプリ履歴ボタンをタップします。
マルチウィンドウで表示したいアプリを選択したまま「分割画面を使用するにはここにドラッグします」と書かれている場所までドラッグします。
尚、マルチウィンドウ未対応のアプリは「アプリで分割画面がサポートされていません」と表示されます。
2つのアプリを表示すると、その境界部分に「➖」が表示されます。
この「➖」をドラッグすることで2つのアプリの表示領域を変更できます。
メッセンジャー系アプリに便利なダイレクト返信機能
Android 7.0からはアプリを開かずに通知から直接返信することが可能となりました。
下記はグーグルのメッセンジャーアプリでキャリアEメールが届いた時の例になります。
左下に「返信」というリンクが表示されるようになりました。
「返信」をタップすると、メッセージ入力欄が表示されます。
そして、メッセージを入力して飛行機アイコンをタップすると返信が行われます。
まだ対応していないアプリもありますが、メッセンジャー系のアプリでは重宝しそうな新機能です。
クイックパネルのデザイン変更
Android 7.0ではクイックパネルの表示デザインが一部変更されました。
下の図のように、設定アイコンが一列に小さく並ぶようにデザインが変更されています。
これによって、従来であればウィジェットアプリなどをインストールしてホーム画面に設定へのショートカットを置いていたのが標準機能でも代替できるようなりました。
クイックパネルの表示カスタマイズ
クイックパネル画面に表示する内容のカスタマイズはAndroid 6.0でも隠し機能として用意されていましたが、正式にカスタマイズできるようになりました。
クイックパネルを開いて、更に下にスワイプすると右下に「編集」が表示されるようになったので、これをタップします。
後は、クイックパネルに表示させたい、設定アイコンをドラッグアンドドロップするだけです。
クイックスイッチ機能
Android 7.0からはアプリ履歴ボタンをダブルタップすると直前に開いていたアプリが表示されるようになりました。
ワンタップだと従来通りアプリ履歴の一覧が表示されます。
表示サイズ変更
従来からフォントサイズの変更は出来ましたが、アンドロイド7からはホーム画面やメッセンジャーアプリのアイコンなども含めて表示サイズを大きくしたり、小さくできるようになりました。
この設定は、[設定]→[ディスプレイ]→[表示サイズ]から設定変更できます。
表示サイズをタップすると下記画面になります。
表示サイズは5段階で調整可能です。
マイナスからプラスにそってスワイプすることで設定を変更できます。
設定を変えると、プレビュー画面のサイズも変わるので自分にとって見易いサイズに変えてみましょう。
表示サイズが調整できるのは、メッセージング、アプリ一覧、設定の3つです。
アプリ履歴の一括削除機能
XperiaなどNexus以外のAndroidスマートフォンではすでにメーカー側のAndroidOSカスタマイズによって提供されていたアプリ履歴の一括削除機能がやっとAndroidOSの機能として提供されました。
アプリ履歴を表示し、アプリカードを下にスクロールすると右上に「すべて消去」と表示されるので、それをタップすることでアプリ履歴を一括で削除することが出来ます。
データ通信が節約できるデータセーバー機能
Android 7.0から新たにデータ通信を節約できるデータセーバー機能が追加されました。
この機能は初期状態ではオフになっています。
設定は、通知画面からもアクセスできますが、[設定]→[データ使用量]→[データセーバー]からアクセスできます。
データセーバー機能をオンにするとバックグラウンドでのデータ送受信が制限されます。
格安SIMなどでデータ容量を気にする際などに活用できる機能です。
通信データ容量を気にする必要が無いときはオフにしておきましょう。
バッテリー節約機能の改善
Android6から搭乗したバッテリー節約機能の「Doze」が改良されています。
「Doze」はスリープ中などスマホがアクティブでないときのバッテリー消費を抑える機能ですが、Android 7.0からは端末をロックするとすぐに「Doze」モードに移行するようになりました。
これまでは端末が静止状態になった時に「Doze」モードに移行していたのですが、これによって衣服のポケットやバックの中に入れている状態でも「Doze」モードが有効になるようになりました。
その他Android 7.0での機能改善内容
Android 7.0ではこの記事の最初で紹介したように250以上の機能強化が実施されています。
特に設定が必要であったり、実際に私達の目に見える機能を紹介してきましたが、それ以外でも下記のような性能アップや改善が行われています。
- 端末起動の高速化
- 暗号化の強化(セキュリティ強化)
- OSのバックグラウンドアップデート機能(Android7プリインストール端末のみ)
- 3Dグラフィックの性能強化
- サポートする絵文字の拡大
- バイリンガル向けに利用言語の優先順位付け機能
出典:
Android 7.0がプリインストールされた最初のスマホはLG V20
新しいAndroidがプリインストールされた最初のスマートフォンは通常新しいNexusが担うのですが、今回のヌガーに関してはLGのV20という端末がAndroid 7.0をプリインストールした最初の端末になることがAndroid 7.0のサイトで紹介されています。
Android 7.1でも新機能が追加
Android 7のマイナーアップデートであるAndroid 7.1ではバグ修正やセキュリティー強化以外にもいくつかの新機能が追加されます。
早速ベータ版をNexus5Xにインストールして新機能を試してみたのを記事にしました。
2017年にはAndroid8.0が登場
2017年8月にAndroid7の後継であるAndroid8.0が登場しました。
実際にAndroid8を触ってみるとAndroid7からの正常進化版であることが分かります。
これからAndroidスマホを買うならばAndroid8へのバージョンアップが保証されている端末を選びたいと個人的には思います。