ソフトバンク版のAQUOS R2 compactをSIMロック解除して、UQモバイルで使ってみました。
AQUOS R2 compactは、iPhone SEが無くなってしまおうとしている中で、久々のハイエンド小型スマホということで、個人的に非常に気になっていたスマホになります。
まさに手のひらサイズのスマホ
箱を開封してAQUOS R2 compactを手に最初に持った時は小っさ!という第一印象でしたが、まさに上の写真を見てもらえれば分かるようにAQUOS R2 compactは片手で文字入力が可能です。
私の手は男性の中ではかなり小さい方なので、女性でも片手でキー入力できるAQUOS R2 compactは需要があるかと思います。
iPhone8と大きさを比較してみた
手元にあったiPhone 8とAQUOS R2 compactの大きさを比較してみました。
iPhone 8も最近ではコンパクトな機種でしたが、それよりも一回りちょっと小さいのがAQUOS R2 compactです。
それなのに、画面サイズは5.2インチとiPhone 8の4.7インチよりもかなり大きな画面となっています。
これは、iPhone 8はホームボタンがあるのに対して、AQUOS R2 compactの指紋認証センサー部が小さいのと、ダブルノッチデザインで、極限までディスプレイ領域を拡大しているためです。
Pixel 3と大きさを比較してみた
続いて現在私のメイン端末となっているPixel 3とのサイズを比較してみました。
Pixel 3は昨今のハイエンドスマホの中ではコンパクトな部類に入りますが、AQUOS R2 Compactと重ねてみると縦方向だけでなく、横方向のサイズでもそのコンパクトさを実感できます。
ちなみに、Pixel 3はハイエンドスマホながら150gを切る軽量なスマホですが、AQUOS R2 Compactは僅か135gしかありません。
スペックの確認
小型で軽量なAQUOS R2 Compactですが、その中身は他の大きなスマホに引けをとらないハードウェアが搭載されています。
ディスプレイ | 5.2インチ
フルHD+(2280×1080ピクセル) HDR対応(HDR10・Dolby Vision・HLG・VP9・YouTube HDR) Corning Gorilla Glass 3 |
CPU | Snapdragon 845 2.6GHz(クアッドコア)+1.7GHz(クアッドコア) オクタコア |
背面カメラ | 2260万画素 裏面照射積層型CMOSセンサー
F値1.9 焦点距離22mm相当(35mmフィルム換算値) 光学式手ブレ補正 電子式手ブレ補正(動画撮影時) |
前面カメラ | 800万画素 裏面照射型CMOSセンサー
F値2.2 焦点距離23mm相当(35mmフィルム換算値) |
RAMメモリ | 4GB |
防水 | IPX58 |
防塵 | IP6X |
サイズ | 64×131×9.3 |
重量 | 135g |
バッテリー容量 | 2,500mAh |
OS | Android 9 |
外部メモリ | microSDXC 最大512GB対応 |
外部端子 | USB Type-C イヤホンマイク端子 |
Wi-Fi | IEEE802.11a/b/g/n/ac |
Bluetooth | Ver.5.0 |
生体認証 | 指紋、顔 |
ベンチマークテストの結果
AQUOS R2 Compactのスペックを確認したところで、アプリを使って測定したベンチマークテストをみてみましょう。
まずはCPUのベンチマークをGeekbench4で測定してみました。
シングルコア、マルチコアともにAndroidスマホで最高レベルの結果となっています。
続いて、AnTuTu Benchmarkで測定した総合ベンチマーク結果をみてみましょう。
総合スコアは284033で、Pixel 3やGalaxy Note9を上回る結果となっています。
このようにAQUOS R2 Compactは、その小さい筐体に強力なスペックが実装されているので、スマホゲームなどでも動作がもたつくという心配をする必要がありません。
カメラの画質をPixel 3やiPhone 8と比較
昨今のハイエンドスマホはカメラの画質を追求しているモデルが多い状況ですが、AQUOS R2 Compactのカメラの画質はどうなっているのでしょうか?
AQUOS R2 Compactの純正カメラアプリには、流行のAIで被写体を特定して、最適なモードで撮影するオート撮影モードがあります。
今回は主にこのオート機能で撮影してみました。
まずこちらの写真をご覧ください。AQUOS R2 CompactとPixel 3でそれぞれオートモードで撮影した写真になります。
Pixel 3のカメラで撮影した写真サンプル
AQUOS R2 Compactのカメラで撮影した写真は、階段の先が一部白飛びしています。
それに対して、Pixel 3のカメラで撮影した方は、樹木の枝が見えます。
AQUOS R2 Compactのカメラには逆光モードが用意されているので、それで撮影すれば違った結果になった可能性はありますが、AIによる画像の最適化ではやはりグーグルの技術力は凄いということを改めて感じました。
続いて武蔵小杉のタワーマンション群が先に見える風景を撮影してみました。
Pixel 3で撮影した街風景
パット見差は少ないかなと思ったのですが、手間の樹木がPixel 3だとハッキリと分かるのに対して、AQUOS R2 Compactは暗く潰れています。
続いて公園の植物を撮影してみました。
画像のサイズが合っていませんが、こちらもAQUOS R2 Compactで撮影した写真は、手前部分のカラーバランスが崩れているように見えます。
夜景については、AQUOS R2 Compactのカメラアプリに夜景モードが搭載されていないので、敢えてここでは比較画像を載せませんでしたが、Pixel 3の強力な夜景モードを改めて実感する結果でした。
このようにAQUOS R2 Compactを短期間使った限りでは、カメラの画質については他のハイエンドスマホに比べると見劣りするというのが個人的な評価です。
実際に使って感じた個人的な総合評価
AQUOS R2 compactを実際に触って使ってみて感じた事としては、片手に収まるサイズのスマホってイイなぁ~という事。
昔のiPhoneを思い出しましたね。
年を追うごとにサイズの肥大化が続くスマホですが、日本人の手のサイズには合わないと思っています。
そういった中で、小型軽量だけど、ハイスペックなスマホを出していたシャープは流石だと思いますし、この端末が売れて欲しいなと思っていました。
AQUOS R2 Compactは、片手で操作できる貴重なスマホですが、画面サイズはiPhone SEなど昔の小型スマホとは異なり5.2インチもあります。
セキュリティロックも指紋認証と顔認証両方を備えているので、利用者がどちらを使うか選ぶことが出来ます。
iPhoneのように強制的に顔認証しか使えないという事がありません。
顔認証もHuaweiなど他のスマホ同様スムースに認証されます。
CPUやGPUといった演算能力は、現状では最高レベルのチップを搭載しているのに、ここまでコンパクトに纏めたシャープの開発陣は素晴らしいといえます。
熱の放熱対策にはきっと苦心したことだと思います。
ただ、唯一残念な点としては、カメラの画質です。
スペックだけ見ればシングルカメラの中ではハイスペックなカメラとなっています。
しかし、実際にAQUOS R2 compactのカメラで撮影した写真をPCや他の端末で確認すると、イマイチな感じといえます。
これはカメラの画質において高く評価されているPixel 3と比較したからかもしれません。
もしカメラの画質をとにかく優先するのであれば、他のスマホを購入した方が良いと私個人としては評しますが、それを上回る小型軽量という魅力がこのスマホにはあります。
AQUOS R2 compactは、2019年の発売当初は8万円以上しました。しかし、直近2020年2月時点ではgooSimsellerで最安で1万円以下で購入できるようになっています。
後継となるAQUOS R3 compactは出ないかも
このブログで紹介してきた「AQUOS R2 compact」については、消滅しつつあるコンパクトスマホというカテゴリにおいて、俊逸な出来栄えでした。
そのため、後継機種として「AQUOS R3 compact」の発売を期待する訳ですが出ないかもしれません。
AQUOS R3は既に発売されていますが、AQUOS R2 compactが発売されてからもうすぐ2年、AQUOS R3 compactが出る気配が一向にありません。