自動車レースの世界最高峰であるフォーミュラーワン世界選手権(通称F1)。
F1は現在シーズンオフで2019年シーズンは3月からスタートする。
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今回は、そんなF1に2016年まで参戦していたドライバーのサラリー、即ち年俸について海外サイトでの情報をもとに紹介したい。
F1ドライバーの最新年俸情報
F1ドライバーの年俸は様々な条件が記載されている分厚い契約書によって決まっているとされており、 正確な数値は表には出てこない。
今回は海外で報じられた2つの情報から推定年俸を紹介する。
F1で最も高い年俸をもらっているとされるのは4度の世界チャンピオンに輝いているセバスチャン・ベッテルか、ここ2年世界チャンピオンを連覇しているルイス・ハミルトンのどちらかと言われている。
次いで、日本のホンダがPU(パワーユニット)を無償で独占供給するマクラーレンに在籍するフェルナンド・アロンソ選手。
この3名は現代F1で最も速いドライバーとしてよく取り上げられており、年俸もこの3名が突出している。
セバスチャン・ベッテル(4度の世界チャンピオン フェラーリ)
27億5000万円~43億8000万円
ルイス・ハミルトン(3度の世界チャンピオン メルセデス)
28億8000万円~37億4000万円
フェルナンド・アロンソ(2度の世界チャンピオン マクラーレン・ホンダ)
35億5000万円~36億5000万円
世界中にファンが多いキミ・ライコネン選手は、年俸の推定でばらつきがあります。
このあたりは、出来高払いなども関係しているのかもしれません。
キミ・ライコネン選手は、ここ数年引退報道が加熱していますが、また勝利して、以前の輝きを見せて欲しいところです。
キミ・ライコネン(1度の世界チャンピオン フェラーリ)
6億8000万円~25億円
唯一世界チャンピオンになっていないドライバーで10億円以上もらっているとされるのがルイス・ハミルトンのチームメイトであるニコ・ロズベルグ。
ここ2年ハミルトンに敗れているので、2016年は個人的には世界チャンピオンに輝いて欲しい選手です。
ニコ・ロズベルグ(メルセデス)
15億7000万円~16億8000万円
道端ジェシカさんと離婚かと報じられたジェンソン・バトン選手も、ここ数年所属するマクラーレンの車両性能不足や、昨年はホンダが供給するパワーユニットが故障しまくった上に、性能も低かったため満足な成績を収めることが出来ませんでしたが、高い年俸を維持しています。
ジェンソン・バトン(1度の世界チャンピオン マクラーレン・ホンダ)
10億円~11億8000万円
ダニエル・リカルド(レッドブル)
5億円
フェリペ・マッサ(ウィリアムズ)
4億円
ニコ・ヒュルケンベルグ(フォース・インディア)
3億9000万円
ロマン・グロージャン(ハース)
3億円
バルテリ・ボッタス(ウィリアムズ)
3億円
セルジオ・ペレス(フォース・インディア)
2億9000万円
パストール・マルドナード(ルノー)
2億9000万円
エスティバン・グティエレス(ハース)
1億8000万円
ダニエル・クビヤト(レッドブル)
9100万円
ジョリオン・パーマ(2016年F1デビュー予定 ルノー)
7900万円
マックス・フェルスタッペン(トロロッソ)
5900万円
カルロス・サインツ(トロロッソ)
5900万円
フェリペ・ナッサ(ザウバー)
3300万円
マーカス・エリクソン(ザウバー)
3300万円
ソース:2016 F1 driver salaries - F1i.com
画像:https://www.flickr.com/photos/jaffathecake/14638536253/in/photostream/
F1ドライバーで事実上チームから年俸を貰っているドライバーは多くない
中堅から下位チームに所属するドライバーの多くは、自身のモータースポーツ活動を支援してくれる企業(自動車会社など)や億万長者からの資金を契約するF1チームに提供する契約のもと、年俸を受け取っているとされています。
これは、サッカーや野球で日本人選手が海外チームに移籍する際に昔よく言われたジャパンマネーと同じです。
そのためF1の世界ではこのようなドライバーの事をチームにお金を実質払って契約しているということでペイドライバーと揶揄しています。
過去F1に参戦した日本人ドライバーも、そのほとんどがペイドライバーと呼ばれていて、小林可夢偉選手が日本人F1ドライバーとしては、その実力が認められた初めてのドライバーと言われることすらあります。
ペイドライバーの代表的なドライバーとしては、パストール・マルドナード選手が有名です。
マルドナード選手はベネズエラ出身のドライバーでF1での優勝経験もあり、とても速いドライバーなのですが、クラッシュが多いことから評判が低いドライバーです。
*因みに日本人ドライバーは未だに1度もF1で優勝出来ていません。
彼のレースドライバーキャリアは、ベネズエラの国営石油企業であるPDVSAがずっと支援を行ってきました。
そして彼を毎年F1ドライバーとして維持するために、彼の所属チームに対して50億円以上もの資金をPDVSAは提供していると言われています。
しかし、原油価格急落とベネズエラの経済危機によってPDVSAの業績ヤバくなり、これまでのような巨額資金をF1チームへと提供できなくなったことからマルドナード選手は、F1ドライバーの座から降ろされてしまいました。