以前紹介した1万円台で購入できるDSDS対応且つフルHD&指紋認証ありのスマホg07を12月19日にgooのキャンペーンを利用して通常価格から3000円引きの1万6800円で購入。
DSDS対応且つフルHD解像度で指紋認証まであって2万円以下の激安スマホが新登場
そこから数週間に渡って、カメラなど主要な機能をこれまで使ってきたので、その使い心地を紹介したいと思います。
g07の主要スペックを確認
g07はオクタコアCPUでメモリ3GB、5.5インチのフルHD解像度で指紋認証もあって、最近SIMフリー端末では話題のデュアルスタンバイデュアルSIM(DSDS)に対応しているため、音声SIMとデータ専用SIMを併用して使うことが出来るスマートフォンになっています。
g07のスペック一覧
OS | Android 6.0 marshmallow(Android7.0 アップデート対応保証) |
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CPU | MT6750T オクタコア / Cortex-A53 1.5GHz ×4、1.0GHz ×4 |
ROM/RAM | 32GB / 3GB |
外部メモリ | micro SD/SDHC/SDXC / 最大128GB |
サイズ | 約152×75.6×7.9 mm |
重量 | 約150g |
ディスプレイ | 5.5インチ、フルHD IPS液晶、1920×1080、Dragontrail強化ガラス |
カメラ | アウトカメラ:1300万画素 インカメラ:800万画素 |
バッテリー容量 | 3000mAh |
ネットワーク | LTE:B1(2100) / B3(1800) / B8(900) / B19(800) W-CDMA:B1(2100) / B6(800) / B8(900) GSM:850 / 900 / 1800 / 1900 MHz |
SIMスロット | micro SIM + nano SIM (DSDS対応) |
WiFi | IEEE802.11 a/b/g/n(2.4GHz / 5Ghz) |
Bluetooth | Bluetooth 4.1 |
センサー | ・A-GPS/GPS ・Gセンサー(加速度) ・近接センサー ・環境光センサー ・電子コンパス ・ジャイロセンサー |
その他 | ・指紋認証 ・USB Type-C OTG (USB 2.0) ・急速充電対応 |
このようなスペックのスマホが税別の定価が1万9800円と2万円を切った価格設定になっており、マニアの間で話題となっているスマホなんです。
しかし、見た目のスペックだけでは本当の実力は分かりません。
実際に使える端末なのか自腹を切って確認してみました。
g07のデザイン・外観
g07の外観デザインはどこにでもあるようなデザインになっていますが、安っぽいデザインではありません。
1万円台という価格ながら、重量もそこまで重くなく、薄さも他のスマホに比べて太いわけではありません。
また、USB端子もType Cを採用していて急速充電にも対応しています。
g07のカメラ画質チェック
スマホで1番使われるハードといえばカメラではないでしょうか?
最近はミドルクラスのスマホでもZenfone3などカメラの性能を謳った製品が多く登場するようになってきました。
Zenfone3日本版購入使用レビュー 気になるカメラ画質をiPhoneと比較
g07のカメラスペックは、背面のメインカメラは1300万画素という情報しか公開されていません。
基本的に画素数しかスペック公開されていない場合は、カメラ性能にあまり期待は出来ません。
スペック表には良い情報しか載せませんから・・
結論を先に言わせてもらえればカメラはおまけのような感じで、個人的意見では使い物になりません。
下に日中g07で撮影した写真とiPhone7で撮影した写真を掲載します。
上がg07で下がiPhone7です。
g07は全体的に赤みがかっていてまるで何かフィルタを適用したような状態で、実際の場面を描写出来ていません。
別にハイエンド機であるiPhone7と比べてどうかということではなく、ミドルクラスのスマホとくらべても色表現が酷いです。
次に夜間に撮影した写真を掲載します。
こちらも同じく上がg07で撮影した写真で、下がiPhone7で撮影した写真です。
周りに明かりが少ない厳しい条件での撮影なので、よりカメラの性能差が現れています。
また、g07には光学式手ブレ補正はもちろんのこと、電子式やレーザーオートフォーカスなど手ぶれを補うものが何もないので、日中でもスマホをがっしり固定しないと写真がブレブレになります。
そして、夜間や屋内など光が少ない場面ではまともな写真は撮れません。
1万円台に価格を抑えつつ、DSDSや指紋認証センサー、フルHD液晶などを装備するためにカメラユニットを犠牲にしたのだと思います。
従って、写真をよく撮るという方にg07は向いていません。
指紋認証の精度も良くない
g07は1万円台のスマホにも関わらず指紋認証センサーが搭載されています。
画面がロックされている状態で背面にある指紋認証センサーに指をあてるとロックが解除されます。
しかし、これもカメラ同様かセンサーの性能はよろしくありません。
昨今のミドルクラスのスマホと比べても指紋認証の精度はよくなく、失敗するケースが多いです。
ここもやはり、DSDSやフルHDをはじめ色んな見た目上のスペックを重視したために指紋認証センサーも性能が良くないものが搭載されているのではないかと推測されます。
処理速度・レスポンス
g07のCPUは下記のオクタコアCPUを搭載しています。
MT6750T オクタコア / Cortex-A53 1.5GHz ×4、1.0GHz ×4
CPUのベンチマークテストアプリであるGeekbench4で測定してみるとシングルコアで573、マルチコアで2498というスコアでした。
これはシングルコアでいえば、3年以上前のミドルクラスであるNexus5にも全然及ばないスコアです。
また、マルチコアでいえば、2年前のハイエンド機であるNexus6と同等のスコアになります。
また総合ベンチマークテストアプリであるAntutu Benchmarkの結果は4万324というスコアでした。
因みに3世代前のiPhoneである5sは6万点となっています。*OSが異なるので単純な比較は出来ませんが
ベンチマークはあくまで参考レベルにすべきもので、重要なのは実際に体感してどうかです。
少なくとも、X(旧Twitter)であったり、LINEであったり軽いものは問題ありませんし、ブラウザでネット検索したいr、youtubeでの動画視聴も問題ありませんでした。
ただ、ベンチマークの結果からゲームなど処理性能が求められるものには適さないでしょう。
プリインストールアプリ
g07にはgoo関係とOCN関係のアプリがプリインストールされています。
これらはアンインストールできるものもあれば、出来ないアプリもあります。
数としては、ASUSやHuaweiなど他のSIMフリースマホより少し多いような感じがします。
au回線に対応してハードウェアも強化したg07+が登場
2017年3月27日g07のマイナーバージョンアップ版であるg07+の注文受付が開始されました。
販売価格は税抜き1万9800円。
g07とg07+の比較
さて今回のg07+は前回のg07から何が変わったのでしょうか?
主な変更点は次の通りです。
- CDMA2000に対応
- Eコンパスが高精度化
- カメラ機能の強化
- 消費電力を抑えたIGZO液晶パネルを搭載
まずは格安スマホではかなり珍しいauの3G回線に対応しました。
昨今au回線に対応するという場合、大体は4G-LTE回線のみの対応で3G回線のCDMA2000規格には対応されていませんでした。
これでVoLTEを利用できない場合でもau回線のSIMカードで音声通話が出来ます。
そしてg07最大の弱点であるカメラ機能についても強化を図っています。
IRカットフィルターを追加してより人間の眼に近い画像になります。
IRカットフィルター、RGBフィルター、ミラー・プリズムなどタナカ技研の製品紹介
但し、センサーなどはg07から変更はないので、あまり夜や屋内における画質は期待は出来ません。
それ以外では液晶パネルを強化して省電力化とタッチの精度を向上させています。
総評
1万円台という価格ながら、今流行のDSDSに対応していて、メモリも3Gあって、ディスプレイもフルHD解像度で指紋認証までついているのは見た目上のスペックとしてはかなり注目していいと思います。
しかし、価格を抑えるために妥協していたり、犠牲にしている部分も必ずあります。
個人的に使ってみた感想としては、指紋認証とカメラについては妥協したんだろうと思っています。
なので、どうしても1万円台でDSDSに対応したスマホが欲しいという方以外はもう1万円出してミドルクラスのスマホを購入した方がコストパフォーマンスは良いと思っています。