建売の戸建て一軒家を購入するに当たり、ホームインスペクション(住宅診断)を実施しました。
実際にホームインスペクションを入れた者として、不動産会社や売り主、施工主がホームインスペクションを嫌がるのか体験談をお届けします。
ホームインスペクションを実施した住宅情報
今回ホームインスペクションを実施したのは、居住用の建売戸建て一軒家となります。
SUUMO(スーモ)の戸建て購入アンケートは怪しい?5000円貰えるのか実際に試した感想
場所は神奈川県で、土地が約110㎡(約33坪)で建物の延床面積が約87㎡(約26坪)という戸建てになります。
ホームインスペクションは、土地のサイズや建物の大きさによって費用が変わってきます。
ホームインスペクションを入れる事を最初に伝えた時は無視されたので嫌だったのかも
今回ホームインスペクションを入れたタイミングは、購入契約後の内覧会のタイミングでした。
なぜ内覧会でホームインスペクションを入れたかというと、単純に契約前にホームインスペクションの存在を忘れていたからです。
そのため、もし契約前にホームインスペクションを入れたいと言った時に不動産会社や売り主がどういう反応を示したかは残念分かりません。
契約前のタイミングでホームインスペクションを入れたいと言ったら、失礼に思われたかもしれませんね。
さて、物件の購入契約を締結し、決済日の期日も決まりつつある段階で内覧会の日程を調整している時に、メールで不動産会社に内覧会にホームインスペクションを入れることを伝えました。
具体的にはメールで「ホームインスペクションを入れさせて頂きます。」と書きました。
そして、不動産会社からの返信メールがある訳ですが、その文面内ではホームインスペクションについては一切触れずに内覧会の開催日時だけの回答でした。
この不動産会社からの返信を見た時に、これはホームインスペクションを嫌がってるなと私は感じました。
ホームインスペクションを入れる事に対する売り主の反応
今回私が購入した建売の戸建ては、売り主と設計及び施工主が同じ会社でした。
不動産会社を仲介して、内覧会にホームインスペクションを入れることを伝えた訳ですが、その後不動産会社の方と電話でお話した結果、ホームインスペクションを入れる事は問題ありませんと回答がありました。
ホームインスペクションを入れる事を拒否してきたら、どうしようと思ってたのでそういう意味では安心しました。
私達の設計や施工を信用していないのか?と言われたら、それなら第三者のチェックを入れても問題ないでしょうと反論しようと思ってましたが、そういう必要はありませんでした。
安心した理由は、ホームインスペクションを拒否するような業者とは関わりたくなかったからです。
売り主としては、ホームインスペクションされるのは嫌だったと思いますが、拒否する事のリスクも考慮されたのだと思います。
ただ、ここで不動産会社や売り主は、ホームインスペクションについて注意というかクギを打ってきました。
それは、必ずしもホームインスペクションで指摘された事を全て対応する事は出来ませんという事です。
契約書で書かれた範囲で対応しますという事でした。
契約書では、物件の瑕疵担保責任について記載されていますが、そこには構造上の重大な欠点についてのみ責任を売り主が負うことが記載されているので、ホームインスペクションで指摘した内容が必ずしも活かせる事が出来ない危険性はありました。
ホームインスペクション当日の不動産会社と売り主の態度
ホームインスペクション当日となりました。
不動産会社の担当者と待ち合わせして、物件に到着すると、既にホームインスペクションを実施していただくアネストの方が待っていました。
ホームインスペクションの依頼先としてアネストを選んだ理由については、別の機会に紹介します。
そして、売り主の営業担当も現場に来ていましたので、4者間で名刺交換し、ホームインスペクションの方は別行動で外構から調査を開始していただきました。
私の方は、不動産会社の担当者と売り主と内覧会を実施。
建物内と外構部をそれぞれチェックしていき、気付いた問題についてリストアップしていきます。
約1時間で私と売り主・不動産会社によるチェックは終了しました。
建築について素人の管理人がチェック出来るのは傷やドアの建付けが悪いところなど表面的な事だけでした
このタイミングでホームインスペクションの方による外構チェックが終わったので、ホームインスペクションによる指摘事項を不動産会社と売り主と共有しました。
売り主の担当者も、勉強のため是非ホームインスペクションの方の指摘事項を聞きたいという事で、ある程度肯定的に対応してくれていたのは良かったです。
ここでは、私や不動産会社の担当者、そして売り主も気づいていない問題もいくつか指摘され、その一部は引き渡し日までに補修して対応することを売り主側は約束してくれました。
内心ホームインスペクションを嫌がっていたかもしれませんが、表向きはホームインスペクションによる指摘点をちゃんと聞いてくれる売り主だったのは、運が良かったかもしれません。
私の内心も、この業者なら今後も付き合っていけるなと安心しました。
ただ、このタイミングでホームインスペクションによるチェックはまだ外構のみ。
建物内部や屋根裏、床下のチェックには更に3時間かかるので、不動産会社と売り主と相談した結果、内覧会での指摘事項については、別途共有し、その対応も後日決める事にしました。
当初の予定では、内覧会の結果について、このタイミングで指摘一覧とその対応について決めて購入者の私が書類に署名するのですが、売り主の方からホームインスペクションの結果が全て出ていないタイミングで、署名を貰うのはおかしな話だろという事で、ホームインスペクションの報告書が出てから最終的な対応を決める事になりました。