2015年にリリースされたiOS9には様々な新機能や機能追加が行われましたが、その中でも特に個人的に興味があったのがiOSでのデフォルトブラウザであるSafariでの広告ブロック機能(コンテンツブロッカー)の実装です。
今回は手持ちのiPadにコンテンツブロッカーを導入して広告を非表示にしてみたので、その導入手順や導入後のサイト表示状態について紹介していきます。
iOSをアップデートしただけでは広告非表示にはならない
iOS9が発表された当初は、iOS9にすればSafariでウェブサイトを見た際に自動で広告が非表示になるような報道でネットメディアでは賑わいました。
そして、広告収入をメインにしている会社や個人などは今後どうなるんだ?といった事を憂慮していたと思います。
しかし、実際にはSafariで広告をブロックして非表示にするには拡張機能(アドオン)をインストールする必要があります。
即ち、初期設定を変更していないSafariでは従来同様広告が表示されます。
従って、これから紹介する方法が各種メディアなどで知れ渡っていかないと実際に広告で収益を上げている業態への損失は限られたものとなるでしょう。
Safariで広告をブロックして非表示する方法
それでは具体的にSafariで広告非表示にする手順について見ていきます。
まずは広告を非表示するアドオンのアプリをインストールします。
iOSのコンテンツブロッカーが登場した時にはCrystalというアプリをインストールして使いましたが、現在は280blockerを使用しています。
「280blocker : コンテンツブロッカー280」をApp Storeからインストール
280blockerの設定
280blockerをインストール後、アプリを起動すると設定画面が表示されます。
ここで「広告をブロック」をスワイプしてONにします。
280blockerは、広告以外にウェブサイトに表示されるTwitterやフェイスブックといったSNSのアイコンも非表示にすることもできます。
iPhone、iPadの設定を開く
iPhone、iPadの設定アプリを開きます。
設定画面のSafariを選択して、コンテンツブロッカーを選択します。
インストールされているコンテンツブロッカーが表示されるので、使いたいコンテンツブロッカーをONにします。
なお、コンテンツブロッカーは複数使用することもできますが、ウェブサイトを閲覧する上で予期しない挙動となることがあるので注意してください。
これでSafariを再起動するか、再度該当Webを読み込み直すと広告が非表示なります。
Safariで広告表示状態と非表示状態を比較
Safariで広告非表示にする前とした後を比較したのが下の画像です。
Yahoo!のトップページで比較してみました。
上が従来又は広告非表示設定機能(コンテンツブロッカー)を無効にした状態で、その下が広告非表示設定を有効にした状態です。
枠で囲った広告が非表示になっているのがわかります。
ウェブページを見る体感スピードは個人的にはそんなに変わらない感じです。
全ての広告が非表示になる訳ではない
Safariで広告コンテンツブロッカーを有効にしたとしても全ての広告が非表示になるわけではありません。
ただ、280blockerを利用すると個人のブログや企業サイトで1番多く利用されているグーグルの広告(Google AdSense)は非表示になるので、かなり見やすくなります。
広告非表示が初期状態で有効になった時はインパクトが大きい
現時点で広告を非表示にするには、広告コンテンツブロッカーという拡張機能のアプリをインストールして、それを有効にする必要があるため、実際に広告非表示によって個人ブロガーや企業が受ける収益のダメージは小さいでしょう。
でも実際に使ってみて、広告が非表示になるのを体験すると、何も設定せずに広告非表示が有効になった時は広告収入で生活している人への影響は甚大で、インターネット上に存在する無料コンテンツは消滅する危機になりそうです。
それこそ、ウェブページのアプリ化がより進むのではないでしょうか。