色々と評判が宜しくない海外バイナリーオプション会社が、僕が大好きな自動車レースのF1、それも唯一の日本人F1パイロットである小林可夢偉選手属する弱小ケータハムF1チームに対して資金援助を行ってなんとかF1最終戦アブダビGPに小林可夢偉選手が出走できました。
F1レーサになるには才能とお金が必要
近年のF1レースは活動予算が膨大になり、ドライビングスキルだけではF1レーサになるのが非常に困難な状態となっている。
F1レーサと聞くと、莫大な年収を貰っているイメージがあるかもしれませんが、それはほんの数人レベルと言われています。
F1レーサになるには、推測で年間数十億円単位のお金をF1レーサの支援者及び支援企業からF1チームにもたらさなければF1チームに雇ってもらえない状態になっています。
ファンからの支援金でF1を戦う小林可夢偉選手
これに対して可夢偉選手は2014年F1レギュラーシートを獲得するためにファンから集まった1億円以上の寄付金を活用。
通常なら1億円弱のお金ではF1チームは契約してくれないが、可夢偉選手の世界的な人気とドライビングスキルによって2014年にF1復帰を果たしました。
しかし、その後契約したチームはチーム設立者であるエアアジア総帥のトニー・フェルナンデスが2014年半ばに謎の投資家グループに売却。
更に、買い取った投資家グループはエンジンやギアボックス、その他パーツ製造会社などへの債権支払いを怠り、先月のロシアGPではパーツのメンテナンス期限が限界に達し、可夢偉選手は途中で殆ど走ることが出来ずリタイアせざるを得ない状態にまで追い込まれていました。
ロシアGP後チームは経営破綻。
アメリカとブラジルでのレースを欠場することになり、このままF1から消え去ってしまうと思われた。
しかし、チームは破産管財人の手の元、クラウドファンディングを使ってなんとか最終戦に出場するための資金、約4億円を集めることを決意。
結局、期日までに目標額には到達しなかったが、エンジンサプライヤーなどの協力といくつかの企業による資金援助によって、なんとか最終戦に出場することになった。
海外バイナリーオプション企業が小林可夢偉選手を支援
その支援企業の1つが海外バイナリーオプション会社「A1 OPTION」。
A1 OPTIONのHPにはケータハムの車にA1 OPTIONのロゴが貼られた写真が掲載されている。
このA1 OPTIONがケータハムに資金援助するきっかけはオートスポートの記事によると可夢偉選手のパーソナルスポンサーを務める日本の不動産会社の社長だというがこの不動産会社は恐らくARENという会社のことであると思う。
■高級不動産情報サイト,小林可夢偉をスポンサー■ 高級不動産情報サイト「AREN」は,小林可夢偉の個人スポンサーとして社員一同応援しております。 http://t.co/O3kktzAIvp pic.twitter.com/AkuY1vNTl0
— AREN_高級不動産投資 (@AREN_Fudousan) January 31, 2014
投資不動産会社と海外バイナリーオプション会社。
自動車会社による支援が切望される
きな臭い金融会社だけでなく、自動車会社には是非小林可夢偉選手をもっとバックアップして欲しいと切に願う次第であります。
なんとかF1最終戦に出場がかなった小林可夢偉選手は、これがF1最後のレースになるかもしれないというコメントをメディアに残していますが、もし可夢偉選手が2015年以降F1に乗れなかったとしたら、これから先何年もF1で通用する日本人F1パイロットは誕生しなさそうな状況です。
なんとか、自動車会社様、小林可夢偉選手への支援お願い致します。
あとがき
小林可夢偉選手のF1参戦は結局2014年シーズンが最後となりました。
その後、2015年シーズン以降2020年シーズンまで日本人F1ドライバーが不在の状況が続いています。
2015年から日本のホンダがF1への参戦を再開した時には、ホンダの支援によって数年後には日本人F1ドライバーが誕生するものと考えられていましたが、ホンダが自身の育成ドライバーに拘ったばかりに、スーパーライセンスを保有する若手ドライバーが誕生していません。
そんな状態の中、ホンダは2021年末でF1から撤退してしまいますので、ホンダの支援でF1参戦できるドライバーはレッドブルジュニアにも属する角田選手が最後となります。