SIMフリーのiPhone7ジェットブラック中古品をヤフーショッピングで購入して利用しようとしたところ、原因不明のアクティベーション不能状態に陥り解決までに苦労しました。
解決までに1週間以上かかったので、その模様を紹介したいと思います。
iPhoneのアクティベーションで発生した現象
今回発生した現象は、iPhoneの初期セットアップを行う際に行うアクティベーションにおいて「SIMが無効」と表示されてアクティベーション出来ない現象です。
iPhoneに表示されたメッセージには、「現在このiPhoneに取り付けられているSIMカードは、現在アプリケーションサーバによって割り当てられているアクティベーションポリシーの下ではサポートされていない通信事業者のSIMカードです。これはiPhoneのハードウェアの問題ではありません。通信事業者にこのiPhoneのロックを解除するように依頼してください。」とあります。
このメッセージだけ読むと私が購入した中古のSIMフリーiPhone
今回アクティベーションに失敗したSIMカードはワイモバイルの音声通話も可能なSIMカードです。
これまでSIMフリーのiPhone6、iPhone6sで使ってきました。
また、AndroidのSIMフリースマホでも利用してきたSIMカードです。
そのため、SIMカードカード自体に問題があるとは思えませんでした。
本当にSIMフリーのiPhoneなのか?
ところが、NTTドコモの回線を利用しているMVNOであるFREETELのSIMカードであったり、nuroモバイルの0SIMをiPhoneに挿した場合は正常にアクティベーションできたのです。
しかし、これらのSIMでアクティベーション後に再度ワイモバイルのSIMカードを挿入すると、アクティベーションを再度求められる画面が表示されます。
これは過去のSIMのフリーiPhoneでは体験しなかったことです。
このことから、もしやこのiPhoneはドコモから購入したSIMロックされているiPhoneなのではと疑いはじめました。
IMEI番号からSIMフリーiPhoneかSIMロックiPhoneか見分ける
そこで、iPhoneのIMEI番号からNTTドコモ、au、ソフトバンクのネットワーク利用制限を確認してみました。
いずれのキャリアでも「-製造番号が確認できません」という結果でした。
それぞれのキャリアで購入したiPhoneであれば、◯、△、×のいずれかの結果となるので、この確認結果から私が中古で購入したiPhoneはSIMフリーであるといえます。
そのため、なんらかの理由でSIMフリーiPhoneがNTTドコモのSIMロックがかかった状態にされていると考えました。
もしかしたら違法な方法でSIMロックを解除して、SIMをフリーiPhoneとしてお店に売却したiPhoneなのかもしれないと思い始めました。
キャリアが販売したiPhoneよりSIMフリーiPhoneの方が売却額は高くなりますからね。
Appleのカスタマーサポートに電話で問い合わせる
自分でやれる策が尽きてきたので、アップルのジーニアスバーに相談しようと思いましたが、東京のアップルストアにおけるジーニアスバーの予約は明日、明後日という日程では中々取れません。
そこでまずは、カスタマーサポートの電話にかけてみることにしました。
電話自体は比較的すぐに繋がりました。
発生している現象を担当者にお伝えしました。
サポートには私が使っているiPhoneのIMEI番号やシリアル番号は事前に伝わっているので、それらの情報から私のiPhoneがSIMのフリーなのか調べてもらいました。
そして暫く待って帰ってきた答えはお客様のiPhoneはドコモで購入したものですという回答だったのです。
ショップに騙された!とその時は思いました。
しかし、前述した各キャリアでの確認結果では各キャリアで購入した形跡は確認できませんでした。
そこで再度アップルのサポートに電話して、IMEI番号で各キャリアに確認した結果を伝えました。
この時は1回目とは別の担当者が相手をしてくれました。
そして今度返ってきた答えは、「お客様のiPhoneは間違いなく、SIMフリーiPhoneです。」という回答でした。
そして、iTunesを使った復元を行っていただくことで、解決する可能性が高いという回答を得られました。
ホッとしました。これでやっとワイモバイルのSIMでiPhoneを使えると。
そして、期待を胸にiTunesでiPhoneを復元して、ワイモバイルのSIMを挿してアクティベーションをしました。
結果は・・またもやSIMは無効ですという結果でした。
こうなると、私が使っているワイモバイルのSIMカードに問題があるのかもしれないと思い始めました。
ワイモバイルショップへ
そこで、近くの家電量販店にあるワイモバイルショップに行って、他のワイモバイルSIMでも同様の現象になるのか確認しに行きました。
ワイモバイルショップの担当者に、現象や状況を説明して、SIMカードをお借りしてiPhoneのアクティベーションを試しました。
結果は、またしても無効なSIMですという結果でした。
Appleのジーニアスバーで相談
もうこれはアップルのジーニアスバーに行くしかないということで、以前予約した日を待つことにしたのですが、予約を取れていたのは1週間後だったので、夜遅い時間帯にキャンセルが出ないかと思って数日間アップルのサイトにアクセスしてジーニアスバーの予約が取れないか確認した結果、翌日アップルストア渋谷でジーニアスバーの予約が取れました。
翌日予約した時間にアップルストア渋谷を訪れて、発生している現象とこれまで確認した内容をジーニアスバーの担当者に伝えて調べてもらうことにしました。
5分ほど待っていると、なにやら担当者が印刷した紙を持ってきました。
どうやら、私が中古で購入したiPhoneの購入履歴を確認した内容で、アップルストアで購入した方の氏名といつ購入したかといった情報が記載されていました。
そして、ジーニアスバーの担当者からも私が中古で購入したiPhoneはSIMフリーですという回答が得られ、原因については情報が得られませんでしたが、SIMロックされているのでSIMロックを解除するという回答を得られました。
私がジーニアスバーで行ったことといえば、住所や電話番号をジーニアスバーの担当者が持っている端末に入力したことぐらいでした。
SIMロックには最大で1週間ぐらいかかりますということでした。
結果的にはジーニアスバーに行った日から3日後に無事ワイモバイルのSIMカードでアクティベーションすることが出来ました。
因みに私のケースとは異なりますが、SIMロックされてしまうケースがあるようで、その場合もSIMロック解除に時間がかかったということが下記サイトで紹介されています。
SIMフリー版iPhoneは、本体交換時のSIMロックに注意 - ケータイ Watch Watch
最初からジーニアスバーに行っていればもっと解決するまでの時間は短かったかもしれません。
しかし、SIMカードの問題であったり、通信会社の問題ですという返答だった場合に、十分に反論できる材料を整えておきたかったのです。
何度もジーニアスバーを予約したりアップルストアまで足を運びたくはないので。
なにはともあれ、無事SIMフリーのiPhoneに戻って良かったです。
いずれiPhoneを手放す際にもSIMのフリーかそうでないかで価値は大きくことなりますからね。
2016.12.19 追記
SIMフリーiPhoneがSIMロックになってしまう原因
id:MoneyReport さんから私と同じような現象について触れられている記事をご紹介頂きました。
記事の中では原因についても下記のように触れられています。
Appleのシステムへ新しい端末が登録されるのですが、その時に「この端末はSIMフリーモデルですよ」と、登録されるそうです。
しかし、この登録の前に「キャリアSIM」、つまりドコモ、au、ソフトバンクのSIMを用いてアクティベートすると、システム登録のタイミングでアクティベートされたキャリアSIMで登録され、SIMロック状態に陥るとのことです。
ここで気になるのが「キャリアSIM」という表現。
今回私がSIMロックになってしまったiPhoneを最初にアクティベーションした時に使っていたのはNTTドコモの回線を使っているMVNO(格安SIM)のSIMです。
私の理解ではMVNOのSIMもキャリアが供給しているものだったと思います。
だからこそ、SIM発行手数料がNTTドコモによって値上げされたことが最近の初期手数料の値上げにつながっているわけですし、今回私のiPhoneがドコモでSIMロックがかかってしまったわけです。
そのため、日本においてキャリアSIM以外のSIMは殆ど存在しないのでは?と思うわけで、それだったらもっとこのSIMロック現象が起きてもいいような気がするのですが、これまで書いてきたように私も今回初めて遭遇しましたし、Appleの電話サポートでも解決しなかったので本当に稀なケースでタイミングが悪かったのかもしれません。