Zenfone3日本版を先日購入して1週間弱使ってみたのでその使用感をレビューしていきます。
尚日本と同じ型番(ZE520KL)のモデルは台湾や香港で購入可能ですが、2016年10月時点では技適マークが表示されないため、日本国内でのデータ通信に関してはいくつか法律上の制限があります。
Zenfone3のデザインとスペック
Zenfone3にはいくつかモデルがありますが、今回はその中で1番標準的なモデルである5.2インチフルHD液晶のモデルを購入しました。
ディスプレイの発色については、特に違和感なく使えています。
ディスプレイの下にホームボタンと戻るボタン、アプリ履歴ボタンがありますが、これらのボタンはバックライトで光らないために夜など暗い野外の場所では視認しにくく正直使いづらいです。
充電用のUSB端子は、USB Type-Cを採用。
USBケーブルの上下を気にせず挿せるのが便利です。
スマホでのUSB Type-C採用は、昨年のNexus5Xが最初だったような記憶がありますが、最近はミッドレンジのスマホでも採用されつつあります。
続いて背面を見ていきます。
Zenfone3では、背面がガラスになっています。
背面がガラスのスマホを使うのはiPhone4s以来かもしれません。
個人的には、樹脂やアルミなどのメタル系のボディより好きです。
ガラス素材で構成される背面には指紋センサーとカメラレンズ、レーザーオートフォーカス用の赤外線センサーとLEDフラッシュがあります。
Zenfone3のデザインで1番残念なのがカメラレンズの出っ張りです。
かなりの出っ張り具合なので、気になる方は店頭で確認した方がいいかと思います。
また、指紋センサーが円ではなく、長方形になっているのは他のスマホではあまり見ない形状ですが、指紋の認証速度や使い勝手は殆ど他のスマホと変わりません。
Zenfone3のカメラ性能を検証
Zenfone3ではカメラ性能を強化したことが製品発表会でも強調されていました。
Zenfone3に搭載されるイメージセンサーはソニー製のimx298というもの。
センサーサイズは1/2.8となっています。
Nexus5XやNexus6P、そして今年発表されたMade by googleのpixelスマホに搭載される1/2.3というコンデジ並のイメージセンサーに比べるとセンサーが小さいものになっています。
レンズのF値は2.0。
一昔前ならこの数値もインパクトがあるものでしたが、iPhoneなどのハイエンドスマホではF値が1.8のレンズを搭載してきているので、インパクトには欠けますがミドルレンジのスマホとしては十分なスペックです。
そして、光学手ブレ補正と電子手ブレ補正に対応し、レーザーオートフォーカスによる高速オートフォーカスによって場面を問わず手ブレしにくい写真を撮影することが大きな特徴となっています。
尚、プリインストールされているカメラアプリで画面をタッチしてフォーカスした時には、ピピとフォーカス音が発生します。
また、シャッター音も無音には出来ません。
iPhone7とZenfone3のカメラ画像比較
比較対応としては厳しいですが、iPhone7で撮影した写真とZenfone3で撮影した写真を載せておきます。
まずは昼間。
上がiPhone7で下がZenfone3で撮影した写真になります。
www.zbuffer3dp.com
次はカメラの性能差が現れやすい周りに明かりが少ない夜の広場で撮影した時の写真。
こちらも上がiPhone7で下がZenfone3で撮影した写真になります。
Zenfone3の暗所撮影性能ですが、ミッドレンジのスマホとしては頑張っていると思います。
豊富な撮影機能
標準のカメラアプリには豊富な撮影機能が用意されています。
そのうちの1つに背景をぼかす単焦点モードがあるのでそれを試してみました。
猫の周辺がぼけてますが、一部領域が正常に処理しきれていないことが明確に分かってしまうような状態になってしまいました。
Zenfone3のCPUや3D描画性能
ベンチマークアプリを使ってZenfone3のCPUや3D描画性能をチェックしてみました。
まずはGeekbench4での測定結果。
Geekbench4とGeekbench3ではスコアの算出方法が変わっているのでGeekbench3の数値とは比較できません。
続いてはAnTuTuでのベンチマーク測定結果。
iPhone6やNexus6など2世代前のハイエンドスマホレベルの性能といい勝負をしています。
デュアルSIMデュアルスタンバイ対応
国内ではMoto G4Plusが最初に始めたデュアルSIMのデュアルスタンバイ機能(以下、DSDS)がZenfone3でも利用できます。
DSDSは2つのSIMカードをスマホに挿すことで、3Gと4GLTEを同時に利用できる機能のことで、大手キャリアの通話放題の音声通話用のSIMと格安のデータ専用SIMを併用する使い方などがあります。
今回私はワイモバイルとNTTドコモの回線を使う格安SIMを挿して試してみました。
無事それぞれのSIMでデータ通信できるのを確認しました。
ATOKが使えるけど不要なプリインストールアプリが多い
日本版のZenfone3では日本語入力アプリのATOKが利用できます。
ATOKが使えるのはいいですが、別になくてもグーグル日本語入力を使えば十分なのでそれほどのアドバンテージではないと思います。
それ以上にASUSのアプリが大量にインストールされていて、アンインストールできないので余計な容量を食っているのが非常に残念です。
自社のアプリをプリインストールするのはいいですが、Appleのようにアンインストール出来ないようにして欲しいところです。